- 職務経歴書ってどうやって書けばよいか分からない
- なかなか書類が合格しない
転職活動を始めると、このような悩みがあるかと思います。
僕は1度目の転職でキャリアチェンジ(エンジニア→ビジネスサイド)をしました。転職活動を始めた当初は全く書類が通らず、かなり苦労しました。
しかし、職務経歴書の書き方を大きく改善したところ、書類が通るようになり無事に転職を成功させることができました。
こちらの記事でも紹介させて頂いたように、転職活動において一番大切なのは職務経歴書の作り込みです。
今回は、職務経歴書の具体的な作成方法を紹介させて頂きます。
- 転職活動は「自分という商品を買ってもらう場」という意識を持つ
- 職務経歴書の基本の型は以下
- 職務要約(今までのキャリアの要約を簡単に記載)
- 職務経験詳細(いつどの会社でどんな経験を積んだか)
- スキル/経験
- 自己紹介/自己PR
- 職務経験詳細の型は以下3つ
- 業務内容(どんな業務を担当していたか、どんな役割だったか)
- 成果(業務に取り組んだ結果どんな成果が得られたか)
- ポイント(自分なりに工夫したポイントなど)
- 上記「ポイント」が職務経歴書の最注力すべき部分。書き方は以下5つを言語化する
- どんな壁にぶち当たって
- 何に課題設定をして
- 何にこだわって(工夫して)取り組んで
- その結果何を獲得したか、学んだか
- その時自分はどんな役割だったか
転職活動は自分という商品を買ってもらう場
職務経歴書を作成する前提として「転職活動は自分という商品を企業に買ってもらう場」という意識を持つ必要があります。
この意識一つで、職務経歴書に書くべき内容が変わってきます。
採用する企業の立場で考えると、一人雇うと毎月の固定費(毎月の給料)が増えますし、正社員採用であれば簡単に解雇は出来ないので、慎重にならざるを得ません。
そのため、以下のポイントを職務経歴書でしっかりと伝えることが大切になってきます。
- 即戦力採用のケース→入社後に活躍をしてくれる人か
- ポテンシャル採用のケース→将来的に活躍が期待できそうな人か
具体的には、職務経歴書から下記が読み取れるように作り込んで行く必要があります。
- 過去の実績の再現性はありそうか
- どんな思考と行動をする人か
- 社風に合う考え方をする人か
それではここまでの内容を踏まえ、具体的にどのように作成するのか紹介していきます。
職務経歴書の基本の型
ここから具体的な職務経歴書作成のポイントを紹介していきます。
まず、職務経歴書の基本のフォーマットについて。これは転職エージェントのサイトなどから無料でダウンロードできますので、それを使えば問題ありません。
職種によっても書き方は変わってきますが、基本的には以下のような流れが一般的だと思います。
- 職務要約(今までのキャリアの要約を簡単に記載)
- 職務経験詳細(どの会社でどんな経験を積んだか)※職務経歴書の本体
- スキル/経験
- 自己紹介/自己PR
職務経歴書の本体である「職務経験詳細」については、過去に在籍した企業それぞれで以下の3つの観点で書いていきます。
- 業務内容(どんな業務を担当していたか、どんな役割だったか)
- 成果(業務に取り組んだ結果どんな成果が得られたか)
- ポイント(自分なりに工夫したポイントなど)
①〜③のうち、①②は箇条書きで構いません。担当した業務とその成果を箇条書きで出来るだけシンプルに分かりやすく記載することを意識します。
最注力ポイントは③になります。③の書き方については、このあと詳細に紹介します。
職務経歴書の最注力ポイント
先ほど紹介した「③ポイント」が職務経歴書を作成する上で最注力ポイントになります。ココをしっかり書くのと書かないのでは、書類合格率に雲泥の差が生まれますので、気合いを入れて書くことをおすすめします。
③を書く時には以下5つの内容を順番に漏れなく書くことをおすすめします。短くても良いのでこの要素が入ってストーリーになっていれば問題ありません。
- どんな壁にぶち当たって
- 何に課題設定をして
- 何にこだわって(工夫して)取り組んで
- その結果何を獲得したか、学んだか
- その時自分はどんな役割だったか
つまり「なぜ成果に繋がったのか?」を具体的に噛み砕いて分かりやすく言語化するイメージです。この部分をきっちり書くと
- 実績の再現性はありそうか
- どんな思考と行動をする人か
- 社風に合う考え方をする人か
が選考官に伝わりやすいので「この人は採用しても活躍してくれそうだな」という安心感を持って頂くことができます。
実際に上記5つの内容を言語化しようとすると、それなりに大変だということが分かると思います。が、職務経歴書を作る上で一番大切なパーツなので、こだわって作成することをおすすめします。
①〜⑤を作成する上で補足的なポイントとしては
- 成功した体験でなくてもOK。苦労したこと、失敗したことでも何でも良い
- 業務の粒感は気にしなくてOK(些細な仕事でも良い。どんな思考して、行動して、学んだかを記載出来ていることが重要)
- 学んだことを生かして次の結果に繋がったことが記載出来ると尚良し
- 業務をやっていた当時に考えきれてなくても問題なし
- 当時を思い出して、あと付けでもストーリーを作れれば問題なし
実際に当時の業務真っ只中にいた時は①〜⑤を意識してやれていることは少ないと思いますので、あと付けでOKです。
意外に思われるかもしれませんが、失敗経験でも問題ありません。重要なのは、どのように考え行動し、そこから何を学んだのか、というプロセスの部分です。
また、仕事には失敗はつきものですので、失敗エピソードが一つでもあると人間味が出て個人的には良いのではないかと考えています。
また、その他の細かなテクニックとしては
- まずは文量気にせずMAX書く ※そのVersionを一つ残しておく
- ①をコンパクトにまとめたversionを作っておく
- 応募する企業によって①と②を組み合わせる(応募する企業によって厚みを持たせる部分を変える)
基本的に職務経歴書は最大でもA4用紙3〜4枚までにまとめた方が良いです。読む側の負担になってしまうとそもそも読まれなくなってしまうためです。
応募する企業や職種、ポジションによって「厚めにアピールする部分」「さらっと要点だけ伝える部分」が違うと思いますので、それを組み合わせて準備をしておくと良いです。
こんな職務経歴書はNG
ここまでで、職務経歴書の具体的な作成のポイントを紹介してきましたが、逆に「こんな職務経歴書はNG」というのを紹介したいと思います。
- 単にやったことと結果が羅列されているだけ(なぜ成果に繋がったのか分からない)
- ダラダラ記載があり要点が分からない(読んでも内容が分からない)
- 専門用語が多く相手に伝わらない
共通して言えることは「採用しても再現性があるかどうかが分からない=採用リスク」という点です。
仕事柄、多くの転職者の職務経歴書を見てきた経験がありますが、質や完成度は人によってかなり差があります。
本当は優秀な方でも、職務経歴書の作り方がイマイチだと面接の前に不合格になってしまうので勿体ないです。
まとめ
今回は転職活動で一番重要な「職務経歴書の作成」のポイントを紹介しました。要点を整理します。
- 転職活動は「自分という商品を買ってもらう場」という意識を持つ
- 職務経歴書の基本の型は以下
- 職務要約(今までのキャリアの要約を簡単に記載)
- 職務経験詳細(いつどの会社でどんな経験を積んだか)※職務経歴書の本体
- スキル/経験
- 自己紹介/自己PR
- 職務経験詳細の型は以下3つ
- 業務内容(どんな業務を担当していたか、どんな役割だったか)
- 成果(業務に取り組んだ結果どんな成果が得られたか)
- ポイント(自分なりに工夫したポイントなど)
- 上記「ポイント」が職務経歴書の最注力すべき部分。書き方は以下5つを言語化する
- どんな壁にぶち当たって
- 何に課題設定をして
- 何にこだわって(工夫して)取り組んで
- その結果何を獲得したか、学んだか
- その時自分はどんな役割だったか
仕上げとして、作成した職務経歴書をエージェントに見てもらうことも重要です。表現の仕方や、応募する企業によって重点的に伝えるポイントを教えてくれるハズです。