- もっと勉強が出来るようになりたいけど、具体的に何をすれば良いか分からない
- 時間をかけた分だけ、着実に実力がつく方法を知りたい
こんな方に向けた記事になります。
僕も同じような悩みを抱えていました。大学受験は1日16時間の猛勉強を続けたにも関わらず失敗。第3志望の地方大学になんとか合格ができたレベルでした。
しかし、大学入学後に、勉強方法をたった1つ変えたことで急激に勉強が出来るようになり、凡人の僕でも現役東大生と競い合って東大の大学院合格を勝ち取ることができました。今回は、僕が東大大学院に合格できた秘訣である勉強方法を詳しく解説します。
- 適切な勉強方法で「正しい思考回路」を身につけることが重要
- 「なぜ?」を突き詰める勉強方法で「正しい思考回路」は身につけることが出来る
- 「なぜ?」を突き詰める=「物事の因果関係を探り、体系立てて理解すること」
- 暗記することが圧倒的に減る
- 周辺知識が膨大に身につく
- 頭に定着して忘れない
- その場で考えて結論を導く力が身につく
- 「なぜ?」を突き詰める具体的な勉強方法
- 中学生に説明できるようにすること
- 疑問を感じたら理解できるまでひたすら調べ考えること
- 因果や背景の理解に時間を使うこと
- 試行錯誤を繰り返し続ける
より具体的な方法(問題集を活用した方法)についてはこちらの記事をどうぞ。
天才にはなれないが、秀才には誰でもなれる
「天才にはなれないが、秀才には誰でもなれる」と僕は考えています。つまり「先天的に生まれ持った頭は変わらないけど、後天的な頭の良さは手に入れることができる」ということです。
その秘訣は、「正しい思考回路を身につけること」だと考えています。この「正しい思考回路」は、普段の勉強方法を変え、コツコツと鍛え続ければ誰でも確実に身につけることが出来ると考えています。
ではその勉強方法とは何か?
それは「なぜ?」を突き詰める勉強方法です。
「なぜ?」を突き詰める勉強方法を続けると格段に実力がつきます
東大合格を勝ち取った「なぜ?」を突き詰める勉強方法を解説
ここから、本記事のメイン内容である「なぜ?」を突き詰める勉強方法について、詳しく解説します。一朝一夕で身につくものではありませんが、この方法で勉強を積み重ねれば、着実かつ格段に実力が身につくハズです。ぜひ、トライしてみてください。
「なぜ」を突き詰めることの効果
「なぜ」を突き詰める=「物事の因果関係を探り、体系立てて理解すること」
と言い換えることが出来ます。「原因思考」とも呼ばれています。
この勉強方法を実践することで、次のような4つの効果があります。
- 暗記する量が圧倒的に減る
- 周辺知識が膨大に身につく
- 頭に定着するので忘れない
- その場で考えて結論を導き出す力が身につく
内容を詳しく解説していきます。
効果①:暗記する量が圧倒的に減る
「なぜ」を突き詰めると「暗記する量が圧倒的に減り」ます。
僕はもともと暗記に頼った勉強で、大学受験失敗を経験しました。その失敗経験を生かし、どうすれば暗記に頼らず点数が採れるのかを考え、この方法に行き着いています。
例えばA〜Eの事柄を、それまではA、B、C、D、Eそれぞれをすべて暗記していたとします。しかし、A〜Eそれぞれの関係を理解することで、Aだけ覚えておけば、B、C、D、Eは暗記してなくてもすぐに導き出せる。そうなれば、覚えるべきことはたった一つAだけとなり、圧倒的に暗記する量を減らすことが出来ます。
覚えるべき事項を減らせると、空いた頭の容量を別のことに使えるため、受験など出題範囲が広い試験の場合は圧倒的優位に立つことが出来ます。
効果②:周辺知識が膨大に身につく
「なぜ」を突き詰めると、周辺知識が膨大に身につきます。
「Aの原因はB、Bの原因はC、Cの原因はD」といった具合に、Aのことを深ぼって考えるだけで、それに関連するB、C、Dの周辺知識が自然に手に入ります。
例えば数学だと、「この問題でAという公式が使えるのはなぜか?→それはAの公式がBという条件の時に使えるものだから。→なぜCやDという条件の時には使えないのか?」といった具合です。
このように、「なぜ」を突き詰めていくことで、1つの事柄から派生して、その周りの知識を纏めて手に入れる事ができます。一つの問題に取り組むのに時間はかかりますが、一問以上を解いたことに匹敵する効果を得ることが出来ます。
効果③:頭に定着して忘れない
「なぜ」を突き詰めると、頭に定着して忘れなくなります。
効果②でも触れたように、「なぜ」を突き詰めると「Aが起こった背景」や「Aが成り立つ因果関係」を深堀りしていくため、点ではなく線、つまりストーリーで物事を理解していきます。
また、知識が周辺知識と繋がっていくので、その分記憶が強化され、さらに忘れなくなります。
効果④:その場で考えて結論を導く力が身につく
「なぜ」を突き詰めると、その場で考えて結論を導く力を身につけることが出来ます。
暗記型の勉強だと「覚えている」か「覚えていない」の2択勝負になります。もし「覚えていない」のであればその時点で負けが確定します。ですが「なぜ」を突き詰める勉強をしていると、断片的な知識から出発してロジックを構築して、結論を導き出すことが出来るようになります。
数学のテストで公式を忘れてしまっても、その場で自分で公式を作り出して解くことができようなイメージです。
これは、試験などの一発勝負の場ではとても強力な武器になります。勉強が出来る人と出来ない人の分かりやすい境目でもあると思います。
ついでに、社会人となりビジネスに関わるようになると、正解のない問いと日々向き合うことになるため「その場で考え、自分なりの結論を導き出すチカラ」は最重要なスキルです。そのスキルを普段の勉強で鍛えることが出来ます。
具体的にはどうすれば身につく?
これまでご紹介したように、「なぜ」を突き詰める勉強方法は得られる効果は大きいです。身に付けておくと受験だけでなく一生役に立つものだと考えます。
では、具体的に何をすれば身につくのかを紹介したいと思います。
方法①:中学生に説明できるようになる
方法①は「中学生に説明できるようになる」ことです。
理由は
- 他人に教えることで、自分がどこまで理解出来ているかが一目瞭然になること
- 専門用語や複雑な言葉を使わずに、平易な表現で説明できる=理解レベルが深い
「前提知識のない中学生でも理解出来るような説明ができるかどうか」が簡単なチェック方法です。
世界的に有名なノーベル物理学賞の受賞者であるリチャード・P・フェインマンもこのように言っています。
If you want to master something, teach it. The more you teach, the better you learn. Teaching is a powerful tool to learning.
If you can’t explain something in simple terms, you don’t understand it.
方法②:疑問を感じたら、理解出来るまでひたすら調べて考える
方法②は「疑問を感じたら、理解出来るまでひたすら調べて考える」ことです。方法①にも関連する部分ですが、疑問を感じたら、完全に理解出来るでひたすら調べ、自分の頭で考えます。
最も知的体力を使う部分なので、やってみるとなかなかに大変な作業であることが実感頂けると思います。
なぜ?をひたすらに繰り返して、内容を完全に理解できるまで考え続けます。この部分を徹底的にやっておくと、「物事の因果関係」が明らかになります。すると、暗記する量が飛躍的に少なく済むようになります。
方法③:因果や背景の理解に時間を使う
方法③は「因果や背景の理解に時間を使う」ことです。もう少し噛み砕くと「なぜその式が成り立つの?」「なぜその出来事が起こったの?」を考える続けることが大切です。
よくあるパターンとしては
- このタイプの問題にはこの公式を使えば解ける
- 出来事が起こった年号だけ覚えている
こういった勉強をしている方も多くいらっしゃるかと思いますが、これは単に暗記しているだけ。あまり効果の高い勉強方法とは言えません。
なぜ、この公式を使うことが出来るのか?なぜその年号にそんなことが起こったのか?背景を詳しく知り、因果を特定できるところまで考え抜いて、初めて勉強したと言えます。方法①、②と考え方は似ています。
方法④:試行錯誤を繰り返し続ける
方法④は、試行錯誤を繰り返し続けることです。具体的には
- 答えを見て正解/不正解を確かめるのではなく、自分で検算する
- 模範解答とは別の方法で解いてみる
- 複数の方法で答えが一致するか確かめる
これを繰り返すことで、
- 自分の頭で考える時間を長くとることができる=思考力が向上する
- 複数の考え方を試すことで、筋の良い考え方と悪い考え方が見えるようになる
- 試験本番でも自分で自分の解答を確かめる術を身につけられる
このような効果があります。
すぐに模範解答を見て「あってた」「間違ってた」という勉強方法では辿り着かない方法です。大変さはありますが、労を厭わず試行錯誤するかしないかで、明らかな差が生まれまれることが実感できると思います。ぜひ、泥臭く試行錯誤を繰り返してください。
まとめ
今回の記事の要点をまとめます。
- 適切な勉強方法で「正しい思考回路」を身につけることが重要
- 「なぜ?」を突き詰める勉強方法で「正しい思考回路」は身につけることが出来る
- 「なぜ?」を突き詰める=「物事の因果関係を探り、体系立てて理解すること」
- 暗記することが圧倒的に減る
- 周辺知識が膨大に身につく
- 頭に定着して忘れない
- その場で考えて結論を導く力が身につく
- 「なぜ?」を突き詰める具体的な勉強方法
- 中学生に説明できるようにすること
- 疑問を感じたら理解できるまでひたすら調べ考えること
- 因果や背景の理解に時間を使うこと
- 試行錯誤を繰り返し続ける
僕は暗記型の勉強方法からこの方法に変えたことで急激に勉強が出来るようになりました。その結果として、東京大学大学院に合格することが出来ました。
結果が嬉しいのは勿論、勉強を進める過程で、明らかに自分に力がついている実感を味わうことができ、そのプロセスがとても楽しく、充実したものになりました。
ぜひ、勉強しても伸び悩んでいるという方は、今回紹介した勉強方法を取り入れてみてください。
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