転職活動

【転職活動】転職エージェントの上手な使い方を紹介【経験者が解説】

  • 転職エージェントを使ってみたいけど、よく分からないから一歩を踏み出せない
  • 転職エージェントを上手く使いこなして転職成功させたい

今回はこのような方に向けた記事になります。

僕は過去2回転職エージェントを使って転職をしました。また、自分でも転職を支援する仕事をしていたこともあり、エージェントの内部の情報含めて詳しく紹介させて頂きます。

個人的には、働きながら次の職場を探したい方や、転職に慣れていないくて何をしたら良いのか分からない方にとっては、転職エージェントを使うことがおすすめです。

この記事を読むと分かること
  • 転職エージェントの役割と種類が分かる
  • 転職エージェントを使うメリットと注意点が分かる
  • 上手なエージェントの使いこなし方が分かる

転職エージェントについて

はじめに、転職エージェントとは何か?を紹介します。

転職エージェントとは

業界最大手サービスであるリクルートエージェントによると「転職エージェント」とは下記の役割であると記載されています。

転職エージェントとは、転職を検討している方と採用を考えている企業の間に立って、転職成功を支援するサービス。求人動向や転職ノウハウに長けているキャリアアドバイザーが、求職者の転職活動をサポートします。

リクルートエージェント 「転職エージェントとは」(外部リンク)

つまり、転職のプロであるエージェントが企業との橋渡し役になってくれることで、スムーズな転職活動を行うことができるサービスとなります。

「転職をしたい」と思っている方がエージェントサービスに申し込むと、キャリアアドバイザーという役割の人が担当としてつきます。

エージェントサービスの一般的な流れ
  • エージェントサービスに申し込む(基本は無料)
  • キャリアアドバイザーと面談して転職の希望(転職方向性)を決める
  • 求人の紹介を受ける
  • 選考を受けたい企業を選んで書類を応募する
  • 書類合格した企業と面接調整を行い、面接を受ける

上記のように、初回の面談から内定・入社までサポートするのが転職エージェントの役割です。

転職エージェントには主に2パターンあると言われており、それが「分業型」と「両面型」になります。

転職エージェントの種類:「分業型」と「両面型」

「分業型」は求職者の担当者と求人企業の担当者が分かれているエージェントのことです。一方で「両面型」は求職者の担当者と求人企業の担当者が同じエージェントのことを指します。

それぞれにメリット/デメリットがあります。

種類 メリット デメリット
分業型
  • 求人数が多い(枚数が多い)
  • 求人の種類が豊富(種類が多い)
  • 担当者が企業について熟知しておらず情報が浅い場合が多い
  • エージェントの求職者担当と企業担当間で情報連携が必要なため、誤った情報が連携されることがある
両面型
  • 担当者が企業についても熟知しているため深い情報が得られる
  • 求職者の意向を深く理解した状態で企業と交渉を進めてくれる
  • 求人枚数が少ない
  • 少ない情報の偏った情報の中で転職活動を進めてしまう可能性がある

シンプルに理解するには下記の通りです。

  • 求人の豊富さ:分業型>両面型
  • 情報の深さ:分業型<両面型
  • 転職フォローの丁寧さ:分業型<両面型

分業型がなぜ”分業”にしているかというと、”量”を扱うためです。分業にすると企業担当、求職者担当と分かれて業務がシンプル化します。そのため”量”を扱えるようになるわけです。分業型のエージェントは手数で勝負をします。そのため、求人は豊富ですが、情報の深さや転職フォローの丁寧さは両面型に劣るケースが多いです。

両面型は一人の担当者が扱える企業数、求職者数が少ないです。その分、情報の深さと求職者一人一人を丁寧にフォローして勝負するのが特徴です。逆に、保有する求人の種類と枚数は分業型に劣るため、その点は留意する必要があります。

転職エージェントの目標と力学

転職エージェントを活用する上で「エージェントの目標と力学」を把握しておきましょう。これを知っておくだけでも、エージェントの活用の仕方が変わります。

転職エージェントの目標と力学
  • 転職者の理論年収の25%〜35%がエージェントの売上(報酬)となる
  • その「売上高」や「転職した人数」が担当者の目標数値(ノルマ)となるケースがほとんど
  • 毎月目標数値(ノルマ)を持って数字を追いかける

つまり転職エージェントにとったら、求職者(サービスを利用する我々)が転職して始めて売上に繋がるのです(中には違う料金体系のエージェントも存在しますが、少数派です)。

求職者にとったら、エージェントサービスは無料で使えます。しかし、彼らは慈善組織ではなく営利組織です。裏側では常に目標を追いかけています。そのことにより具体的に何に気をつければ良いか?については後ほど詳細を紹介します。

転職エージェントを使うメリット

転職エージェントを使うメリットを紹介します。

転職エージェントを使うメリット
  1. 希望に合った求人を紹介してくれる
  2. ネットにはない企業情報を持っている
  3. 面接情報を知っている
  4. 日程調整や企業との交渉をしてくれる
  5. 転職相談が出来る

メリット①:希望に合った求人を紹介してくれる

転職活動を経験された方であれば分かると思いますが、膨大にある求人の中から、自分の希望に沿った求人を探すのは至難の技ですし、どれだけ時間があっても足りません。

担当者の実力に依ることは前提ですが、転職の目的や実現したいことをしっかりと伝えれば、プロである担当者が希望に合った求人を紹介してくれます。

しかも、求人票の書面だけでは分からない情報や、表立って書けないコンフィデンシャルな情報も数多く存在するため、そういった意味でもエージェントから求人紹介を受けることは大きなメリットの一つです。

メリット②:ネットにはない企業情報を持っている

エージェントは日々企業担当者(主に人事)と情報連携をしています。

仕事内容や年収という分かりやすい情報だけでなく、実際の社風や社内の雰囲気、事業の展望など最新の情報を保有しています。

これを自分の力だけで集めるのはまず不可能です。ネットにもほとんど情報がないですし、信憑性も不明です。こういった点を考えると、エージェントを使わない手はありません。

メリット③:過去の面接情報を知っている

転職エージェントは、応募した企業の過去の面接情報を豊富に保有しています。

転職は情報戦です。応募する企業の選考内容が分かっているだけで進めやすさは段違いです。特に面接ではその効果が顕著に現れやすいです。

過去に実際にあった質問内容、評価ポイントを知っておけば、あとはそれに向けて準備をするだけです。

メリット④:日程調整や企業との交渉をしてくれる

転職活動を実際に体験すると、日程調整の大変さを感じると思います。複数社の企業に同時応募する場合、現職の業務と並行して面接調整を行うのはなかなか大変な作業です。

エージェントはその日程調整を全て巻き取って対応してくれます。こちらの都合がつく日程を提示しておけば調整を進めてくれます。特に働きながら転職活動を行う方にとっては大きなメリットと言えます。しかも、単に調整を代行してくれるだけでなく、併願している企業の進み具合に合わせてどんな日程がベストか提案もしてくれるため、転職活動に慣れていない方にとってはかなり助かるのではと思います。

また日程調整以外にも様々な交渉をしてくれます。

例えば年収の交渉、社員との面談アレンジなど、自分一人では難しい企業との交渉も代わりに進めてくれます。自分で交渉しようと思うと切り出しづらい内容でもあるため、プロの力を借りて進めることをおすすめします。

メリット⑤:転職相談ができる

転職エージェントなんだから、相談できて当たり前だと思わるかもしれませんが、これがとても大きなメリットだと思います。

いざ転職活動をすると分かるのですが、転職のことって意外に周りに相談がしづらいです。現職の同僚に相談すると、転職活動が明るみになる可能性があるので相談しづらいですし、両親や家族であっても、相談しても理解されづらいケースもあります。

その点、転職エージェントはこちらの転職理由に寄り添ってフォローをしてくれますし、的確なアドバイスを貰うこともできます。転職に関して気軽に相談ができる存在は大きいです。

 

転職エージェントを使う時に注意すべき点

基本的に、転職活動の際にはエージェントを最大限活用すべきと考えていますが、注意すべき点もあります。

転職エージェントを使う時に注意すべき点
  1. 紹介される求人が偏る場合がある
  2. 転職させるために偏った情報を流される場合がある
  3. 意思決定を焦らされる場合がある
  4. 転職エージェントの質は担当者によって雲泥の差がある

注意点①:紹介される求人が偏る場合がある

転職エージェントは転職サポートのプロです。しかし、彼らもすべての求人を熟知している訳ではありません。使うエージェントによっても、担当者によっても

  • 得意な求人(熟知している、企業と関係性が作れている)
  • 苦手な求人(求人内容の理解が浅い、企業と関係性が作れていない)

は存在します。また

  • 報酬が高い求人(年収が高い、フィーが高い求人)
  • 報酬が低い求人(年収が低い、フィーが低い求人)

というのも存在します。

当然ですが、彼らは自分の得意な求人を紹介した方が支援もしやすいですし、報酬が高い求人を紹介した方が売上に繋がります

基本的には希望に沿った求人を探してくれるので問題はありません。が、必ずしも自分の希望に沿った求人紹介がされる訳ではないという点は頭に入れておいて良いかと思います。

注意点②:転職させるために偏った情報を流される場合がある

転職エージェントにとって、求職者が転職をしてくれれば彼らの報酬に繋がります。そのため、なんとか転職をさせようという力学が働きます。

基本的には正しい情報を貰える前提ではありますが、中には

  • 一部事実と異なる情報
  • エージェントの主観が多く入った情報
  • 都合の悪いコトが隠された情報

が流されるケースがあります。特に内定後は注意が必要です。

対策としては、違和感を感じたら

  • それは企業が言っている情報なのか?
  • エージェントの意見なのか?

を明確に確認をすべきです。

注意点③:意思決定を焦らされる場合がある

転職エージェントの多くは、毎月目標数値(ノルマ)を持ち、達成に向けて動いています。

月末に近くなると、求職者をなんとか月内に意思決定をさせてノルマをクリアしようという動きになることが多いです。僕がエージェントをやっていた時も、特に月末最終日は、一人でも多く意思決定させようと組織全体が一丸となって動いていました。

この動きは求職者には見えません。そのため「なんか急に意思決定を迫ってきた」と感じるかもしれません。

  • 転職エージェントに流されなくても良い
  • その回答期限は企業が設定しているのかどうか?を確認する

このあたりを頭に入れておき、違和感を感じたら疑問をぶつけることが大切です。

注意点④:エージェントの質は担当者によって雲泥の差がある

転職エージェントのサービス品質は『担当者』によって決まります。業界最大手の転職エージェントでも例外はなく、担当者によって雲泥の差があるのが実態です。

エース級の担当者が着くのか、新人の担当者が着くのかは残念ながらこちらではコントロール出来ません。未熟な担当者が着くと、適当な情報でなんとか転職させようと迫ってきたり、回答期限を短く設定してくる場合があります。

違和感を感じたら「それは企業がそう言っているのですか?」と確認するようにしましょう。それでも不安に感じた場合は担当者を変えてくれるように強く依頼をしましょう。きちんとクレームを入れれば対応を進めてくれますし、珍しいことではありません。

下記のような点に注意して自分に合う担当者か決めるのが良いかと思います。

自分に合う担当者を見極めるポイント
  • 相談しやすい/話しやすいかどうか
  • 自分の話しを親身に聞いてくれるかどうか
  • 紹介される求人が希望に沿っているか/沿っていない場合は明確な理由があるか
  • 的確なタイミングに連絡をくれるか

結局は・・・転職エージェントを上手に使いこなすことが最重要

ここまで、転職エージェントを使う際の注意点を紹介しました。何をお伝えしたかったかというと

エージェントに『頼る』のではなく『使いこなす』意識を持つことが最重要

ということです。転職エージェントは無料で利用できるとても便利なサービスなので、使いこなせば有利に転職活動を進めることができます。では、具体的にどのように上手く使いこなすのか?について紹介をしたいと思います。

転職エージェントの上手な使いこなし方

ここまで転職エージェントの種類やメリットなどを紹介してきました。それらを踏まえて、転職エージェントの上手な使いこなし方を紹介します。

転職エージェントの上手な使いこなし方
  1. 分業型と両面型に最低1つずつは登録する
  2. 分業型の転職エージェントは主に求人検索用とする。転職活動自体は両面型のエージェントに相談をしながら進める
  3. 両面型のエージェントに希望の求人がなかったら、分業型のエージェントの支援も受けて活動を進める
  4. 受けれるサービスは徹底的に使う(履歴書添削、面接対策)

この使い方のポイントは以下の通りです。

  • 転職活動自体は手厚くフォローしてくれる「両面型」エージェントで進める
  • 分業型も登録しておくことで、自分で求人を探すことができる(両面型エージェントが持っていない求人を見つけることが出来る)
  • 最低でも2人のエージェントと会話することで、情報の偏りがあった場合に気づくことができる
  • 履歴書添削や面接対策で担当者の時間をきちんと自分に向けてもらう

僕も過去の転職活動の際は、大手のエージェントに登録をしながら、両面型のエージェントで転職活動を進めました。

エージェントサービス無料で使えるサービスですので、ポイントを押さえながら上手く活用して有利に転職活動を進めていきましょう。

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