- 猛勉強しているハズなのに、点数が上がらない
- 具体的にどんな勉強をすれば良いのか分からない
今回は、このような悩みを解決するための記事です。僕は、暗記型の勉強方法で大学受験を失敗しました。
その挫折を糧に、どうしたら合格できたのかを考え抜き、自分なりの勉強方法を構築しました。その結果
- 大学の成績は学年でTOP
- 友達には常に勉強を教える立場
- 東京大学の大学院に合格
このような結果を残すことが出来ました。変えたことは、勉強方法ただ1つ。今回はその具体的な方法を紹介したいと思います。この記事が、少しでも皆さんのお役に立てると嬉しいです。
- 大切なのは、勉強”量”ではなく勉強”方法”。正しい方法で猛勉強すれば、努力した分だけ、雪だるま式に能力が身につく
- 問題集は4周出来ると理想。それぞれの目的はこの通り
- 1周目の目的:仕分ける 「理解できている」「理解できていない」に分ける
- 2周目の目的:理解する 「理解できていない」問題を理解できるまで考える
- 3周目の目的:深める 違う解き方をしたり、公式は導出からやってみる
- 4周目の目的;確かめる 試験本番でド忘れしても良いようにチェックする
- 2周目の「理解する」が勝負の分かれ目。なぜ?を繰り返して理解を深めることが肝要
- 番外編として、試験直前には公式の導出を練習し、自分の頭だけで導出できるようになることをおすすめ(理系科目に限る)
基礎編については、こちらの記事をどうぞ。
目次
大切なのは勉強”量”ではなく勉強”方法”
勉強で大切なのは、”量”よりも”方法”です。僕は大学受験失敗の経験から、このことに気が付きました。まずはその内容について、簡単に紹介したいと思います。
勉強方法が間違ってると量をこなしても効果が出ない
勉強方法が間違ったまま”量”をこなしても、勉強は出来るようにはなりません。一定のレベルまでは伸びますが、必ず限界を迎えます。
実際に、僕は大学受験で暗記型の勉強方法を使って猛勉強をした結果、最終的に点数が伸び悩み、受験に失敗しました。どれだけ猛勉強しても、能力(ちから)が伸び悩んでいる実感が強くありました。
正しい勉強方法で猛勉強すれば雪だるま式に能力がつく
正しい方法を身に付けて猛勉強すれば、面白いように能力(ちから)がついていきます。雪だるまをコロコロ転がすと、加速度的に雪だるまの芯が大きくなっていくように。やればやった分だけ伸びるようになります。
猛勉強する前に、正しい勉強方法を身につけることが大切です!
今回は、僕が身につけた勉強方法を具体的に紹介したいと思います。
勉強に必要なモノを準備
この勉強方法で必要なものを紹介します。特別な道具はありませんが、必ず使うものなので、簡単に紹介させて頂きます。
【準備するものその①】「教科書1冊」と「問題集1冊」
準備するものその①は、問題集1冊と教科書1冊です。
- 教科書:一般的な教科書でOK。内容が網羅されていれば問題なし
- 問題集:勉強したい内容が一通り網羅されていれば最低限OK。易しい〜難しいまで難易度が分かれているとベター(高校数学でいう「チャート式」のような問題集が望ましいです。)
基本は、皆さんの手元にある教科書と問題集で問題ないです。問題集は、物足りなければ追加で購入してください。ただし、同じ問題を複数回解いていくので、出来る限り1冊に絞り込むようにしてください。
※大学院入試の時に使用していた問題集はこちら↓
価格:4,620円 |
【準備するものその②】「紙」と「ペン」と「付箋」
僕は紙にペンで書き殴りながら勉強するスタイルなので、必ず紙とペンを用意します。付箋は使った方が良いです。選び方や使い方については、こちらの記事を参考にしてください。
東大の合格を勝ち取った具体的な勉強方法を紹介
下準備まで終わりましたので、ここからは、東大の合格を勝ち取った具体的な勉強方法を紹介します。僕は理系出身なので、理系科目に当てはまるような勉強方法になっていますが、文系科目でも同じ考え方で応用が効くハズです。
僕の方法は「問題集を何回かやりながら思考を深めて理解をしていく方法」です。これにより「定石+思考力」を手に入れます。漠然と何回も解くのではありません。問題集を何周したかに応じて目的を設定し、問題集の使い方を変えていきます。この方法をマスターすれば、どんな科目でも習得が容易になると考えています。
いよいよ、具体的な勉強方法を紹介したいと思います!
問題集1周目:仕分ける
問題集1周目の目的は「仕分ける」 ことです。問題集に載っている問題を一通り解いて、「A」と「B」どちらに該当するかを仕分けます。
- A:「理解出来ている問題」
- B:「理解出来ていない問題」
下記のポイントを参考に、まずは1周目に取り組みましょう。
- 時間をかけ過ぎないこと(一通りざっと解く。分からなければどんどん次に行く)
- 不正解でも、内容が理解出来ていれば「A」。正解でも、たまたま合ってただけ、あるいは理解し切れているか不安がある場合は「B」。誰かに見せるものでもないので正直に判定するのがコツ。
- 「不安がある」かどうかは、中学生相手に説明が出来るかどうか?が基準。説明出来ないと感じれば「B」に仕分ける
- 何問正解したか?は重要ではない。この段階では気にしなくてOK。あくまで「理解できている」「理解出来ていない」に”仕分ける”ことが最重要
- 解き終わった問題の横に「A」「B」「解いた日付」を書いておく
問題集2周目:理解する
問題集2周目の目的は「理解する」ことです。2周目はこの勉強方法の根幹の部分でもあります。ポイントは次の通りです。
- 1周目で「B」に振り分けた問題に取り組む
- 単に問題を解くのではなく「なぜ?」を考えて「理解する」ことが目的。「なぜこの公式を使うの?」「なぜこの選択肢は間違いなの?」「なぜこの解き方だと答えに辿り着かないの?」を徹底的に繰り返す
- 「なぜ?」を繰り返して、全てに説明できるようになれば、2周目は完了
- 分からない時は教科書に立ち戻る。
2周目が一番時間がかかります。「なぜ?」を考えると、自分で説明できないことが大量に発生するので、一つ一つ理解するのに時間がかかります。でも、このステップを踏むかどうかが勝負の分かれ目なので、粘り強く考え、説明できるようにしましょう。
問題集3周目:深める
問題集3周目の目的は「深める」ことです。ここからあまり馴染みのない方も多いのではないでしょうか?2周目で理解した内容を、さらにもう1段深めることが目的です。
- 再度全ての問題に取り組む
- 数学や物理であれば、公式の導出からやる(本番で公式が頭に浮かばなくても、その場で作り出せる状態にする)
- 問題集の模範解答は無視して、別の方法で解けないか試す
最大のポイントは、「問題集の模範解答は無視して、別の方法で解けないか試す」プロセスです。模範解答とは、試行錯誤を重ねて答案用に体裁を整えたもので、所謂”よそ行き”の姿です。模範解答の通りできるだけでは習得したといえません。全く別のアプローチから解けないかを試み、試行錯誤を繰り返す中で思考力は養われていきます。
全く新しい問題にぶつかった時に、論理的に考えて適切な解法にたどり着くためには、この試行錯誤を繰り返して思考力を磨く他にありません。
4周目までやる時間のない方も、3周目までは最低限やり切ることをお勧めします。
問題龍4周目:確かめる
問題集4周目の目的は「確かめる」ことです。この4周目は時間がなければ飛ばしても構わないですが、知識を完全に自分のものにするため、そして試験本番の勝率を少しでも上げるため、出来る限り取り組んで欲しいです。ポイントは下記の通りです。
- 可能な限り全問取り組む
- 仮に試験本番に緊張で全部飛んでしまったことを想定して、それでも解けるかをチェック(つまり暗記に頼らない。公式に頼らない。)
- 言葉の”定義”だけは覚えておく必要がある(定義は教科書で確認)。逆に”定義”以外はすべて忘れても大丈夫なように、なぜを繰り返して理解を深めておく
番外編(これをやれば周りと確実に差がつく勉強法)
番外編として、理系の科目に限った勉強方法にはなりますが、やれば確実に周りと差がつく方法をお伝えします。特に試験前の仕上げにおすすめです。
試験前にやっていた勉強方法(数学、物理など理系科目)
試験前は「公式の導出」を繰り返します。
「教科書や参考書など、何も見ずにその場で考えて公式を導出する、ということをひたすら繰り返すと、試験前の総仕上げにうってつけです。
目的は3つあります。
- 目的①:試験本番でド忘れしても大丈夫な状態にすること
- 目的②:理解の抜け漏れを防ぐこと
- 目的③;理解を深めること
試験本番では緊張によって何が起こるか分かりません。暗記に頼ってド忘れした結果、何も出来なかった、では悔やんでも悔やみきれません。それならば、暗記には頼らず、試験本番で何かあってもその場で何とかできるようにするための勉強方法です。
公式を自分で導出しようとすると、「定義が頭に入っているかどうか」と「論理の考え方が身についているか」をチェックすることができます。また、「どんな条件であればその公式が成り立つのか?」、逆に「どんな条件の時にはその公式が成り立たないのか?」を考えることになるため、理解が深まる、ということを狙いとした方法です。
ここまでやれると、理解は格段に深まります。僕も大学の試験前や東大大学院の本番前は、ひたすら色んな公式の導出を練習しました。理解できていると思っていても理解が浅かったり、漏れがある部分を補足できるので、大事な試験前には実施することを強くおすすめします。
まとめ
今回は、僕が大学受験失敗を糧に辿り着いた勉強方法を具体的に紹介させて頂きました。ポイントを整理します。
- 大切なのは、勉強”量”ではなく勉強”方法”。正しい方法で猛勉強すれば、努力した分だけ、雪だるま式に能力が身につく
- 問題集は4周出来ると理想。それぞれの目的はこの通り
- 1周目の目的:仕分ける 「理解できている」「理解できていない」に分ける
- 2周目の目的:理解する 「理解できていない」問題を理解できるまで考える
- 3周目の目的:深める 違う解き方をしたり、公式は導出からやってみる
- 4周目の目的;確かめる 試験本番でド忘れしても良いようにチェックする
- 2周目の「理解する」が勝負の分かれ目。なぜ?を繰り返して理解を深めることが肝要
- 番外編として、試験直前には公式の導出を練習し、自分の頭だけで導出できるようになることをおすすめ(理系科目に限る)
良い勉強方法を身につければ、あとは量をこなすだけで面白いように実力がついていきます。僕は大学受験失敗の経験を経て、大学生になってようやくこの勉強方法に行き着きましたが、1日でも早くこの勉強方法に出会っていれば…と、今でも思います。
この記事が皆さんに少しでも参考になれば幸いです。
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